ばやしのブログ

アジャイルとかやる中で考えていることを書きます

CAL1(Certified Agile Leadership1)研修受けて来ました

どうも、ばやしです。1/14,15とmichel sahota氏のCertified Agile Leadership1(以下CAL1)研修を受けて来たんで、所感を書きます。

CAL1とは

2日間でリーダーシップ、組織、文化、がどう関係しハイパフォーマンスな組織を作るかを探る研修です。上級編としてCAL2もあります。

詳細は以下

https://www.jp.agilergo.com/cal-sahota-202001

https://www.scrumalliance.org/get-certified/agile-leadership/cal-1

 

研修内容

全体的な内容に関しては同じ研修を受けたsyagiさんが最速でまとめてくれたのでそちらをご参照ください。

https://qiita.com/syagi/items/bba813f610529a173aec

https://qiita.com/syagi/items/7aaf74abe546e06c01ec

 

いくつかピックアップしていきます

Doing Agile vs Being Agile

f:id:bayashimura:20200118175335j:plain

アジャイルのプラクティスをやることとアジャイルマインドセットが身に付くのって実は全然違いますよね。アジャイルのプラクティスを実践することで最大20%ぐらいの生産性向上しますが、アジャイルのマインドになることで最大3倍生産性向上しますよって話です。

アジャイル開発の話してるのに、組織の話とか心理学の話とか歴史の話とか始める人はBeing Agileの魅力にとりつかれている人が多い気がします。私もよく飲み会でアジャイルと幸福の話を始めます。飲み会に行ってくれる人がどんどん減っていっている気がします。

 

Push vs Pull

アジャイル開発をやる際に、抵抗に合ってませんか?それは他人を説得したり強引にオススメしたりといった押し付けが産んでいるかもしれません。個人に着目して人がモチベーション高く働くことを価値とするアジャイルにおいて、そういった行為は望ましいものでしょうか。サホタ氏は、人を惹きつける、招待、共感などアジャイルな周囲の巻き込み方を提唱しています。

https://agilitrix.com/2018/12/how-to-overcome-resistance-in-your-agile-transformation-the-power-of-invitation/

 

以前、社内に対してアジャイルの普及展開活動をしていたのですが、ずっと違和感を抱えていました。「自己組織化されたチームを作るためにはチームに裁量を与えることが大事だけど、今やっていることはチームの開発プロセスへの裁量、納得感を奪っているのではないか。じゃあアジャイルの普及展開って何だ」と悩みながら普及展開活動をしていました。このGreen ListとRed Listでもやもやが晴れた気がします。

 

Agile is not the goal

アジャイルってゴールじゃないよね、我々が達成したいことの手段でしかないよね。だからまず我々が達成したビジネスゴールを考えましょう。そしてそこに対して有効な解決策としてアジャイルが挙がれば適応しましょう。もし挙がらなければアジャイルを捨て挙がった他の解決策を実践しましょう。という話。すんなり入ってきました。

 

Leaders Go First

まずリーダーから始めよ。って文字だけで書くとこれだけなんですけど、CAL1研修の全体的な思想にこのLeaders Go Firstは組み込まれているように感じました。

リーダーとはどの役職、どの役割にもいる。そして変えられるのは自分自身しかいない。そんな話を繰り返しされたため多分受講者の多くは「あー、自分がまず自分自身を変えて周りを巻き込んでいかなきゃいけないのかー」と感じたはず。

 

人によるとは思いますが、私はこのマインド変革に相当ダメージを負いました。

元々、私は組織の文化を変えようと色々取り組んでいて、上手くいっていない中「こうすれば組織は変わるよ、こんなプラクティスがあるよ」といった近道を探しに研修を受講したのです。

ですが「そんなものはない。お前が変われ(意訳)」と現実を突きつけられた後、瞑想の時間(研修中度々瞑想の時間があった)に自分自身のエゴに気がつきました。

「他人を変えたい、組織を変えたい、そのためのやり方を知りたいというのは、自分自身が変わりたくない、楽したいからなんじゃないの?」

研修受講前に会社の先輩と「本来我々が受ける研修じゃないですよねー、あー上司受けてくれないかなー」と言っていた私はなんと愚かしいのでしょう。自分自身は変化の苦痛は拒否して、他人に背負わせようとしていたのです。

2日目に「リーダーシップを発揮するにあたり阻害要因となっている自分自身の行動を振り返る(瞑想)」と言ったカリキュラムがあったのですが、そこで振り返ってみると出てくる出てくる。目を向けずに放置していた自分自身の問題点です。恐らくこれらが私がやりたい「組織の文化を変えていく」ことを阻んでいました。

まず自分自身から変わろうと思います。

 

最後に雑感

  • 英語喋れるようになりたい
  • CAL2あったら受けたい
  • 研修自体が度々瞑想が入るなどスピリチュアルな感じが強く、そこに忌避感を覚える人は合わないかも?
  • 俺は何を学びに来たんだって言ってる人もいた
  • 個人的な感覚としては今組織の中で踠いていて苦しんでいる人ほど刺さる内容かなと思いました

自分自身のエゴを見つめ直すことができた、 最高の研修でした。

色々と学びを実践していきたいと思います。