うちのチームにはしいたけさんという人がいます。最近しいたけさんがチーム内でのチケット管理方法の改善を推進してくれたのですが、そこでの推進力が凄いので、私が観察したしいたけさんの圧倒的な推進力の秘密を解説します。(あくまで自分から見た面での解説です)
1. ずっとボールを持ち続ける
一般的には「ボールを持ち続ける」のは本人が動かないと物事が前に進まなくなるアンチパターンです。しかししいたけさんはボールを手放しません。大体の改善活動は、推進したいと思っている人以外はそもそも動かないので、ボールを持ち続けるのは全然悪いことじゃないなと感じました。
- ゴールが決まるまで主体者を手放さない
- 「何が次の一手か」を常に周囲に共有
ボールを手放さない(≒常に主体者である)ことで、どんどん改善活動が常に前進します。
ただしこれは後述する「反対意見や疑問が出たら誠実に対応する」行わない場合、独善的になってしまうので要注意です。
2. 最初に論点をまとめる
しいたけさんは物事を進める前に、興味や思いをある人を集めて、ショートMTGを開きます。ここで「みんな課題感持ってるよね?」「今それぞれが抱えている課題感はなにか?」あたりをざっと洗い出します。そして洗い出した後は、それを物事を前に進めていく中で解消していきます。ここで出た論点は、その後のTodoリストとして機能していて、なるほど論点をまとめることでその後の道筋が立てやすくなるんだなと学びました。
3. 宙に浮いたら前に進める
プロジェクトでは、優先度の違いやリソース不足でタスクが「宙に浮く」瞬間が必ず訪れます。
多くの人はここで 待ちに入りますが、しいたけさんは浮いたら動かすなーと思いました
- 代替案を提案し、意思決定に加速
- 必要なら自分で試作を作り、議論の材料を提示
改善活動が止まったなと思ったら、上記のような行動でどんどん前に進めていってます。
また、合意形成が必要なタイミングでSlackで「どう思います?」みたいなことを聞いても、全員が全員返事をしてくれるとは限らないですよね。忙しいから見逃しちゃったのか、単純に意見がないのか、言語化できないけどもやもやしてるのか、いろんな理由があるとは思いますが、返事が来ないことはよくあります。
こういう時しいたけさんは全員からの反応を待たずに進めてそうです(流石に誰からも反応が無い時はリマインドしてますけど)。これは物事が進まなくなるのを避ける良いムーブだなと思いました。またもやもやしている人も、進んでいる間に懸念を表明できるようになったり、ぼーっとしてる人も物事が前に進んでいく中で慌てだすので、実は反対意見を取りこぼすってのもないのかなとは思ってます。
4. 反対意見や疑問が出たら誠実に対応する
ここまでの記述で「しいたけさんワンマン感あるな」と感じたかもしれません。しかし実際に物事を前に進めている中でしいたけさんからワンマン感は感じませんでした。なんでだろうかと思うと、反対や疑問点が出てきた時は、きちんと時間をとって相対し、相手が納得できる状況になるまで話を進めているからかなと思いました。また反対意見や疑問を持つ人も、最初の論点をまとめる時に総論賛成はしてくれてたりするので、「一旦やってみて改善していきましょう」という結論になることが多いなと思いました。
ということで、しいたけさんの推進力解説でした。
私は「最初に論点をまとめる」とかは苦手なので真似していきたいと思います。