どうも、ばやしです。
表題の通り1/5~1/7で行われていたRSGT2022で配信スタッフをしてきました。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、感想記事を書いていこうと思います。
配信
配信構成に関してはこちら
メインの配信ですが、特にトラブルも発生せずつつがなく配信を終えることができました。iPad(第9世代)とiRig2の組み合わせは凄まじく、映像音声の質はそこそこですが、会場にPA設備があればこれだけでハイブリッド環境が構築できてしまいます。安定性も抜群で、昨年はM1 Macの再起動問題などが発生して疲弊していましたが、今年はそのようなトラブルも1件もありませんでした。凄い。
また、昨年のように AG-03のようないかつい機材を使わず、iPadで講演者を捉えそれをZoomに配信するという構成は、配信の敷居を下げてくれました。去年は配信班以外は配信に関してはノータッチといった形でしたが、今年は部屋付きスタッフの人がZoomの操作をしてくれたりと、いい意味で協業できた気がしています。やっぱり普段みんなが触っているもので実現するってのは大事ですね。
運営、スタッフ
去年も思いましたが、RSGTの運営、スタッフは本当に良いチームだと感じています。学び多し。いい意味で突っ走る人。それに同調してサポートする人。空いた穴を埋める人。全体を見回す人。別に役割があるわけではないと思いますが、上手いこと回ってる。特に運営の方々にですが長年の阿吽の呼吸を感じます。長期安定のチームってやっぱりいいですね。
セッション
配信しつつ、トランシーバーでスタッフの声聞きつつだったんでそんな聞けなかったのですが、聞けたセッションの感想書いていきます。
強くてニューゲームなプロダクト開発 〜制約ゼロから長期で進化し続けられるシステムを作るチャレンジ〜
ログラス lidaさんのセッション。ずっとわかるなぁと頷きながら見てました。技術的負債について「税金」というメタファーがしっくり来てよかったです。技術的負債は借り入れをしないと発生しないものじゃなくて、システムの規模に応じて当然のようにかかるものというのはそうだよなぁと。わかりすぎてセッション中に首がもげました。
きゅんです♪スクラムフェス新潟
たまにコミュニティでご一緒する新潟の伊藤潤平さんのセッション。実は伊藤さんのセッションは初めて拝見させていただいたのですが、熱くてエモくて最高でした。セッションを見終わったあと、是非スクラムフェス新潟のお役に立ちたいという熱い思いが胸に宿ったのですが、QAでもなく、ソフトウェアエンジニアとして人様に誇れるほど品質に詳しいわけでもないので、プロポーザルは絶賛苦悩中です。出せなかったら当日スクラムフェス新潟会場であるNINNOの床磨いておきます。
F1 お茶の水グランプリ'22
みんなから募ったお題をその場で聞いてフィードバックするというドキドキワクワクする企画。司会はmiho nagaseさん、yudai moriyaさん、回答者はkatzchangさん、yotaさん、yattomさんです。
回答者の方々はその場でお題を聞いているはずなのに、鋭い角度からのフィードバックが出たり、わかりやすくて相手に寄り添ったフィードバックがでたり、圧巻の一言です。あと個人的にyudai moriyaさんの解説が、F1にからめるクオリティ高くてずっと笑ってました。ライブ感があって、当日見れて本当に良かったです。
アメリカの超巨大クラウドの中の人に転生したガチ三流プログラマが米国システム開発の現実をリークする話
マイクロソフトのAzureの中の人であるushioさんがアメリカのシステム開発の話をしてくれました。ushioさんの「アジャイルコンサルトしては自分はそれなりにできるけど、プログラマとしての自分に劣等感を抱いていた」というお話には非常に共感しました。私も前職で抱いていた劣等感であり、前職を飛び出した理由のひとつです。このままアジャイルを極めようと考えたときに「そもそもテクノロジーの部分で成功体験がない人間がアジャイル極めるなんて存在するのか?」という問はまだ自分の中にくすぶり続けています。人生は短い。あと興味深かったのは「自分のチームでは納期がないんですよ」というushioさんの発表内容に対して「言ってる意味がわからない...」という反応をする人、「そりゃマイクロソフトだからできるんだよ」という反応をする人、「まぁそうよね」という反応をする人、多種多様な反応がdiscordで散見されたところです。日本のソフトウェア業界の分断を垣間見た気がします。
以上、RSGT2022に参加した感想文でした。来年もできれば配信スタッフやりたいなーと思っているので、また来年!