ばやしのブログ

アジャイルとかやる中で考えていることを書きます

スクフェス沖縄に行ってきたよ

表題の通り12/9, 12/10と沖縄で開催されたスクラムフェス沖縄に参加してきました。

www.scrumfestokinawa.org

スクラムフェス沖縄とは

沖縄で開催されたスクラムフェスです。 他所のスクラムフェスとは違い参加人数30名弱、プロポーザルもキーノートもないシンプルなスクラムフェスです。 場所はGWave宜野湾ベイサイド情報センターのプレゼンテーションルームを借りて行われました。

www.gbic.jp

一日目

一日目はなんとなくマシュマロ・チャレンジをやることだけが決まっていて、それ以外は何も決まっていなかったのですが当日のみんなのなんとなくの動きで

  • 自己紹介
  • マシュマロ・チャレンジ
  • 紙ヒコーキワークショップ

の三本立てとなりました。

マシュマロ・チャレンジも紙ヒコーキワークショップもどちらも経験したことがあったのですが、やったのは随分前だったので今回もたくさん失敗できました。

マシュマロを細長くすることで負荷分散を狙ったが失敗した図

チームの人と一緒に「イノベーション起こしますか」や「策士策に溺れましたね」みたいな台詞を芝居がかって言えるのは楽しいですね。 その後ちゃんと失敗するのもオチがついて良い感じです。

二日目

アンカンファレンスということで何も決まってなかったのですが、朝に色々決めて来年のスクフェス沖縄の話をしたりTDDしたりボードゲームをしたりEMについて語り合ったり海沿いを歩いたり喫茶ルビーに行ってCランチ食べたりラジオ撮ったりと盛りだくさんでした。事前にセッションが決められていてそれに参加するのも楽しいですが、みんなでゆっくりとした時間を共有するのも楽しくて、こういうカンファレンスもありだなぁと感じました。

夜にあった良い話

このスクラムフェス沖縄はスポンサーも無し、参加費も無しのため、会場や懇親会のお金を一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会からご支援を頂いております。この料金を全額負担していただくということに対して引け目を感じていました。 その話を一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会の川口さんやAkiさんにしたところ、以下のような内容の説明をされました。

一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会は営利を目的としていないので、みんな給料をもらっているわけではなく、利益を受け取る株主や投資家もいない。
カンファレンスでお預かりしたお金はなるべくそのカンファレンスで使い切りたいものの、マイナスにすると全体として苦しくなるので、ある程度、安全余裕を見て運営することになり、最終的には黒字になることが多い。
規模が大きいRSGTやスクフェス大阪などで黒字が出てしまうと、そのまま利益計上になって期末に法人税をたくさん収めることになる(6割程度は内部留保だからそれはそれで安定運営には役立つ)。日本の財政も大変な時期なので、税金を払うことはとても価値があることと思っているものの、やりたいことがある人たちに使ってもらっても、結局、まわりまわって税金になるので、そういう風に使ってもらった方がいいんじゃないかと思う。
しかし、お金使いたいでーす、っていう人を募集してしまうと、なんか変な人が寄ってくると思うのでやりにくい。
ボランティアにも関わらず情熱を持って、実際に行動してくれる、スクラムフェス沖縄のいわむーさん(スクフェス沖縄の実行委員長)やスタッフの皆さんが、沖縄に住んでいたり関係があるスクラム実践者のためにお金を使ってくれるなら、それに価値があると、関係する皆さんが納得していただけるんじゃないかと思う。
これはスクラムギャザリング東京実行委員会からしてもありがたい話であり、引け目を感じる必要はない。
剰余金があるときにはあるし、ないときにはない、という話なので、毎回お出しできるとは限らないけど、ある時にはできる限り有効に使っていただきたいと考えている。

とのことでした。良い話ですね。 懇親会のお会計を渡す際に「投資お願いします!」って言ったらみんなにスルーされたのであんまり調子乗るのも良くないなと思いました。

その他感想

  • 高江洲さんにメイフェーアという沖縄名物の缶詰を紹介してもらう。とりあえず一缶買いましたがまだ手が出てない
  • あらいさんに沖縄の汁文化について学ぶ。もしかして暖かい地方の人は汗で水分と塩分が足りなくなりやすいから汁文化が発展するのかなと思う。誰かそういう説知っている人いたら教えて下さい
  • 沖縄暖かすぎて感動してたけど、当日石垣島から来られた方が「本島は寒いですね。シベリアかと思いました」って言ってて戦慄する
  • ワークショップのチーム分けの時にアジャイル経験年数でソートしたが、その際に自分が大分先頭の方(古参側)に来てびっくりする。まだまだ新参だなーって思ってたけど、もう5年はやってるしな〜
  • みんなEMについて興味津々でこれもびっくり。皆さん エンジニアリングマネージャーのしごと 読むと良いと思います。あとは エラスティックリーダーシップ
  • 初めてスクフェスに奥さんを連れていきました。夜の懇親会だけ参加してもらったのですが「普段こんな人たちと一緒に活動してるよー」って言うのを目で見てもらうことが出来ました。これで理解も得られやすくなるはず?

以上、スクフェス沖縄の参加レポでした。 来年も同じ時期に同じような形式であるみたいなので、ご興味が湧いた方はぜひご参加ください〜

発達の最近接領域から鑑みる何故自分がフルスタックな開発を良いと思っているか

どうもばやしです。最近、発達の最近接領域という概念を知りました。
(以下の本を読んでたら出てきました)

エンジニアリングマネージャーのしごと ―チームが必要とするマネージャーになる方法 | James Stanier, 吉羽 龍太郎, 永瀬 美穂, 原田 騎郎, 竹葉 美沙 |本 | 通販 | Amazon

おさなごころを科学する: 進化する幼児観 | 森口 佑介 |本 | 通販 | Amazon

これは端的に言うと「一人ではできないけど、他者(スキル上位者)の支援があればできるようなタスクをやる時に人は成長するよね」というものです。

引用元: 【図解付き】発達の最近接領域とは? 教育者・学習者目線で考え直してみる│LearnTern(ラン・タン)

この概念を知り、私がチーム開発において何故みんながフルスタックにやることが良いと思っているかが一部説明できそうなので書いていきます。

フルスタックってなんなんだ

フルスタックエンジニアの定義は人によって様々だと思いますが、私の中では「ひとつの領域に固執せず色々幅広くやっていくエンジニア」くらいの意味合いです。 この記事での文脈としては「フロントエンドも触るし、サーバサイドも触るし、インフラも触ります。習熟度に関してはまちまちです」くらいの感覚で読んでいただけると幸いです。

チーム開発においてみんながフルスタックにやるとは

フロントのタスクはフロントエンドエンジニアしかやらないよ、とかサーバサイドはサーバサイドエンジニアしかやらないよ、とかではなく、みんながみんな色んな領域のタスクをやっていこうって意味です。これのメリットを以下のケースで説明していきます。

例えばフロントエンドエンジニアのAさん、サーバサイドエンジニアのBさんがいて、お仕事として以下の4つの仕事があるとします。

  • 表示ロジックの微修正(フロント簡単タスク)
  • フロントの横断的な状態管理のやり方の刷新(フロント難しいタスク)
  • 登録ロジックの微修正(サーバサイド簡単タスク)
  • テーブル分割(サーバサイド難しいタスク)

アウトプットを最大化させるタスク割当

領域毎にエンジニアが分かれており、アサインされるタスクが分かれる場合、表示ロジックの微修正とフロントの状態管理改修はAさん、登録ロジック微修正とテーブル分割はBさんがやることになります。

Aさんからすると表示ロジックの微修正は単純な作業で学びが少ないです。しかし状態管理の抜本的な改修はAさんからしても社内のスキル上位者に聞いたりググったり書籍を読んだりと学習を進めスキルを獲得しながら達成していくものです。同じくBさんも登録ロジックの微修正はつまらなく感じてしまいますが、影響範囲を調査しつつ、データモデリングもしつつ、性能のことも考えつつテーブルを分割するのは歯ごたえがあります。 つまりAさんもBさんも退屈で学びの少ない仕事と、取り組みがいがあり学習が進む仕事、両方をやることになります。

学習効果を最大化させるタスク割当

次にお互い得意分野はあれど、アサインされるタスクが領域毎に分かれていない場合を考えてみます。 ここで以下のようなタスクのアサインを考えてみます。

Aさんはサーバサイドは全然わからないので、登録ロジックの微修正を行うだけでも難しく誰かの手助けが必要です。そのためこのチケットをやることでサーバサイドの領域とはいえ学習は進みます。フロントエンドエンジニアとしてチャレンジングなタスクである状態管理のタスクはそのままAさんがやります。これも発達に適しています。同じくBさんはフロントエンド全然わからないので、表示ロジックの微修正も独力では難しいです。ただお互いがお互いの教師になれるのでサポートを受けつつタスクを完遂することができます。同じことをBさんの方でも行い学習の進むチケットを可能な限りアサインするやり方。領域を超えないことより、お互いの学習が進むチケットをシェアし合うことを優先するスタイルですね。

もちろん学習効果だけを考えて、アウトプットは犠牲にすることを是としているわけでありません。ただみんながフルスタックに取り組み事により、お互いが師になりそのときどきで学習が進むチケットをシェアし合うことができるので良い効果あるなぁと感じております。

異なる領域、ここで言うとフロントエンドエンジニアがサーバサイド学んで良いことあるんでしたっけ、という疑問に関しては、違う領域のスキルを得ることで自分の得意としている領域に良い影響ありそうとか、領域が偏った開発項目が並んだ(e.g. 今回のスプリントではフロントエンドの改修はめちゃめちゃあるけど、サーバサイドはほぼ無いよの)時にみんなで手助けしあえるとか、色々思っていることあるのですが、長くなるので省略します。

以上、ポエムでした。

エンジニアリングマネージャーのしごとを読んだよ

どうも、ばやしです。「エンジニアリングマネージャーのしごと」について読み終わってから大分時が経ってしまいましたが諸事情で再読しているため、思い出しがてら感想文を書いていきます。

www.oreilly.co.jp

書籍をくださった永瀬さん本当にありがとうございました!

どんな本?

ソフトウェア企業のエンジニアリングマネージャー(以下EM)の仕事を1から10まで事細かに解説してくれている本です。 例えばトピックとしては以下のようなものを取り扱っています(すごい守備範囲ですね)

  • EMとしてまずは自分の管理の仕方
  • 日常を通しての部下や周囲、自分の上司との接し方
  • 1on1
  • 評価やフィードバック
  • 採用や退職(辞められるも辞めさせるも)
  • 社内政治
  • 委譲
  • 部下のキャリアアップ、自分のキャリアアップ
  • ダイバーシティインクルージョンを含めた現代の職場環境について

また何をどうやるか?だけではなく

  • マネージャーのアウトプットって何?
  • マネージャーのしごとの4分類とは?

といった定義も扱ってくれているのが、EMについての理解も深まりありがたいところです。

具体的な内容に関しては著者の一人であるryuzeeさんのブログがまとまっていておすすめです。

www.ryuzee.com

感想

  • EMについて包括的に解説してくれている本が出てくれて本当にありがたい。あとエピソード形式だからか全部読んだ後小説読んだ後のような読後感があった。不思議。

  • 給料に関するところは思い当たる内容が多すぎてうっとなりました

  • 説明責任の部分がわかるようなわからないような。責任ってなんだ?って新卒の頃からずっと悩んでるな
  • ナッジングの概念を知れてよかった。大量のMTGに出てそこでコメントして「俺は一体何の仕事をしているんだろ...でもこれも大事な活動な気もする...」って悩んでたから、あ〜これも大事な仕事の一つだよねって肯定してもらえた感じ。
  • 会社の中のネットワークを作る大事さを学べたのも良かった。この本読んで他部署の人とも積極的に交流するようにしてます。
  • HIGH OUTPUT MANAGEMENTを以前一度読んで合わないかもって思って途中で読むのを止めてたんだけど、エンジニアリングマネージャーのしごとを読んでから読み直すとめっちゃ良い本やんってなった

スクフェス仙台2022に参加してきたよ

どうもばやしです。 仙台で行われたScrum Fest Sendai 2022に参加してきました。 スクフェス仙台での主な活動としてはその場にいる人を呼んでYoutube配信をやりました。配信に出ていただいた 西原さん、エイミさん、nagaさん、notchmanさん、森谷さん、永瀬さん、半谷さん、うにすけさん、やちぬまさん、松崎さん、原田騎郎さん、黄色い森さん、ありがとうございました!

配信したYoutubeはこちら。 www.youtube.com

あとは日本酒を持参したり、クラフトビールを接種したり、牛タンを食べたりしました。

以下雑な感想を書いていきます。

一階に視聴ブースができる

今回原田巌さんの発案で、一階にiPadを設置しそれをTVに接続し、メイントラックやオンライントラックを放映しました。

一階は主にスポンサーブースや受付があり、用がないと来ない場になりそうな気がしていたのですが、セッションを視聴できるようにするとみんな集まっていました。 スポンサーの方々、受付の方々、オンライントラックを見たい方々、メイントラックを駄弁りながら見たい方々、色んな人達がテレビに向かっていて良い光景だなーという感じです。 皆様のギャザリングの一助になっていそうで、スクフェス仙台でのお気に入りの光景のひとつです。

教育系の話を聞く

西原さんenPiTの方々はじめてのIT勉強会の方々が来られたりと今回のYoutube配信のゲストは大学に関連する方が多かったです。 私はまだ若輩者故か正直大学教育に興味がなかったのですが、今回の配信で教員側の熱い思いを聞いたり、学生の皆さんの健やかな成長ぶりを見たりしてうぉー大学教育大事!ってなりました。 自分も出身大学である信州大学への恩返し的なことはそのうちできると良いな〜

アイコンの由来

夜のDiscordで自分が使っているいらすとやのアイコンの由来を聞かれました。 特に深い理由はなく昔のチームで使っていたやつで、それを(勝手に)引き継いで使っている感じです。個人的にいらすとやが好きというのもある。 過去に森雄哉さんから「アイコンなのに三人って!!」って言われてから確かに変えたほうがいいかなぁと思いつつ、結婚による名字の変更(村林→大金)が発生し、ばやしというハンドルネームにゆらぎが発生している状況でアイコン変えると「え誰?」ってなりそうで微妙だなぁと思い変えられていない現状。

Youtube配信でたがみスペシャルが炸裂する

今回のYoutube配信の設備に関しては品川アジャイルのたがみさん監修のもと、超本格的にやりました。今までiPadでいい感じにやっていたのにわざわざこんなクオリティのもの必要かなーと思ったりもしてたのですが、F1の映像クオリティの高さを見て、あーこれがたがみさんが見せたかった世界かと納得。

また夜の会話でトミーさんが「これたがみさんがSPOF(単一障害点)なってない?」という話を出し私も「確かに、たがみさんコロナになって来れなくなったら配信できないじゃん」って一旦同意したのですが、川口さんが「たがみスペシャルが動かなかったらiPadで配信すりゃいいじゃん。あと品川の配信なんて最悪なくなっても大丈夫だし」って言ってて、一瞬で論破されました。最低ラインをクリアする次善策があるんで実験的なことができるし、もしiPad配信への移行が失敗したとしても、メイン会場だったらごめんなさい配信できませんをやりづらいけど、品川のYoutube配信みたいな誰が見てるかわからないやつだと安全に失敗できますね。おい喧嘩売ってるのか。

今回たがみスペシャルを見た品川のメンバーや運営の方や会場の方がそれに触発されてレベルアップするのもあるし、突出した一人を活かしつつ安全な感じでやる良いやり方だなーと思いました。 前にスクフェス品川やりたいねって言う話をしていたんですが、もしかしたらスクフェス品川はそういう安全な実験場としてやるというのもありだなと思いました。

F1でお題が読まれる

さっささかまぼこうと独断流プロマネは私なんですが、どちらもそれぞれとっとこハム太郎独眼竜政宗をもじったことを拾ってくださっていて信頼感すごいなという感じです。ハガキ職人冥利に尽きる感じです。

F1はここらへんから見れます。 youtu.be

永瀬さんから「エンジニアリングマネージャーのしごと」をいただく

永瀬さんから最近発売された「エンジニアリングマネージャーのしごと」をいただきました。私も最近エンジニアリングマネージャーになったところだったのでめちゃめちゃありがたいです。 折角なんで永瀬さんと騎郎さんにサインもいただけました。ありがたい。 また私はNTTコミュニケーションズの岩瀬さんを尊敬していることを公言しているのですが、 それを慮ってか、わざわざ岩瀬さんのサインも代筆していただきました。これはありがたいのか。

世界に一冊しかない永瀬さんが書いた岩瀬さんのサイン入りエンジニアリングマネージャのしごと本大切にします。

www.amazon.co.jp

小話

  • bangucsさんが半谷さんであることを知る。両方別々の人間として認知していた。こういうのが発覚するのもオフ会っぽくていいですね。
  • 初めてお会いする人に「川口さんのtwitterの動画の方ですよね?」と変な認知のされ方をしていることを知る。
  • 懇親会で小笠原さんと半谷さんから仔虎という焼肉屋さんが最高であることを聞き、イベント終わりの日曜日午前11時半に行ったらご案内できるのは13時以降ですと言われる。泣く泣く撤退する。
  • 前回参加したスクフェス新潟の実行委員長のじゅんぺーさんが何に対しても「やりましょう!」って感じだったのに対して今回のスクフェス仙台の実行委員長天野さんは「やめましょう!」という感じでスコープばつばつ削っていて違いが面白かった。でも両方とも素敵なイベントになっていてそれもまた面白い。

以上、スクフェス仙台2022の参加レポートでした。

スクフェス新潟2022に参加してきたよ

どうもばやしです。 5/20,5/21と新潟で開催されていたテストの祭典、Scrum Fest Niigata 2022に参加してきました。 とても楽しいイベントだったので感想を書いていきたいと思います。 なおどんなイベントかは以下のリンクをご参照ください。

www.scrumfestniigata.org

スクフェス新潟どうだった?

とても良いイベントでした。 私はスクフェス新潟の実行委員長、じゅんぺーさんのRSGT2022での発表、きゅんです♪スクラムフェス新潟を聞いてじゅんぺーさんの熱意にほだされ、スクフェス新潟を紹介するpodcastを録ったり、後述するYoutube配信を行いました。 私以外にもそういう方は多かったのか、朝ヨガがあったり、肩甲骨はがしがあったり、オンラインでテストの街葛飾があったり、Markin' Qualityがあったり、じゅんぺーさん行きつけの居酒屋がお店を休んで出張してきてくれたり、酒造の方が来てたりと、色んな人が色んな実験をしてました。カオス。これもじゅんぺーさんが良い意味で気軽に「やりましょう」って言ってくれるから発生した事象だと思ってます。センキューじゅんぺー。フォーエバーじゅんぺー。

何をしたの?

今回は現地からYoutube配信を行いました。

www.youtube.com

Youtubeをすることになった経緯として、以前から自身が所属するコミュニティである品川アジャイルの面々と「オンライン参加楽しいけど、現地のわいがや感が感じられないよねー。どうにかしたいねー」という話をしていました。 そんな折、スクフェス新潟の会場であるNINNOに下見に行った際に、本格的な配信設備があることに気づき「本格的な配信できちゃうね」という話になり、折角なんで現地のわいがや感をオンライン上に伝える配信をすることになりました。 なお何故Youtubeで400分長の配信をすることになったかの経緯については全くわかりません。気づいたらそんな話になっていた。怖い。

どんな配信をしたの?

ほとんどの時間、オンサイトに来ている方をお呼びして雑談やインタビューをしていました。参加してくれた Ackyさん, Akiさん, kyonさん, 小田中さん, J.K. さん, 永田敦さん, いわむーさん, 川口さん, Daniel Maslynさん, markさん, 安田さん, いづさん, 丸山健太さん, さささん, 本当にありがとうございました。めっちゃ楽しかったです。

さて肝心の配信の出来ですが、我ながら良い配信になったと思っています(自画自賛)

色んな人が出て、登壇の内容、普段の活動の話、全然アジャイル関係ない雑談など色んなことが配信されています。 雑な会話の中に良い話が紛れ込んでたり、めちゃめちゃいい話だったのに(良い意味で)くだらない話に逸れていったり、 目指していた廊下はちょっとは再現できてたらいいなといった感じです。

廊下が何かはsatoryuさんのスライドがわかりやすい。 speakerdeck.com

個人的おもしろ場面

  1. 「そうなるともうそれはラブライブですね」
    https://www.youtube.com/watch?v=0JDjMDSLqrE&t=1562s

  2. TDDで有名なtがつくあの人
    https://www.youtube.com/watch?v=0JDjMDSLqrE&t=17610s

  3. BDDのBは坂東のB
    https://www.youtube.com/watch?v=0JDjMDSLqrE&t=19173s

他にも色々面白い場面やためになる場面、エモい場面がありますので是非是非ご視聴ください。

その他

  • リアルタイムでセッション全然見られなかったから見たい。F1 新潟グランプリ'221で自分のお題が取り上げられていたっぽい。見たい。
  • 西さんにQAと開発者の違いを教えてもらった。今までで一番納得できる説明だった。
    • (追記)自分がぶつけた質問としては「開発者とQAでお互いスキルが極まっていくと同じ存在になるのではないか。その場合QAというロールを明示的に置く必要はあるのか」
    • それに対して西さんは「開発者とQAで個人の特性やモチベーションは違う。QAも結果としてソースコードかけるようにはなるけど、プロダクトコードを書くためにコーディング学ぶことに対してはモチベーション上がらないけど自動テストのコードを書くことは嬉々としてやる。また開発者としてはあんまりパッとしなくてもQAでは輝く人もいる(逆もまたしかり)。実はそこで活用しているスキルは同じだったりするのにも関わらず。これは特性やモチベーションの違いから来るものである」みたいな発言をされていたと受け取った。受け取り方間違ってたらごめんなさい。
  • ダニエルに芋きんを説明する際に、sweet potatoが通じなかった。sweet potatoはないのね。
  • AkiさんとEmiさんに人生相談に乗ってもらった。その時のエピソード

  • ネットワーキングパーティで永田さんがAckyさんについて「そのプロジェクトで働いていた人が時を経てこういうカンファレンスに参加してくれているの嬉しい」って言っててこういうの良いなぁって思った
  • 長野の酒、大信州を持っていった。みんな喜んでくれてよかった。酒持っていっただけで酒ポンサーって取り上げられて申し訳なかった。
  • miholoveさんにスクフェス札幌でくれるって言ってた本届いてないよって伝えられた。「言ってよ!」って言われた。自分もそう思う。

以上です。来年も参加したいですね。


  1. ちいかわ(地位に固執して変われないヤツ)というHNでお題を投稿しました。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2022で配信スタッフをしてきました

どうも、ばやしです。

表題の通り1/5~1/7で行われていたRSGT2022で配信スタッフをしてきました。

2022.scrumgatheringtokyo.org

 

ちょっと時間が経ってしまいましたが、感想記事を書いていこうと思います。

 

配信

配信構成に関してはこちら

メインの配信ですが、特にトラブルも発生せずつつがなく配信を終えることができました。iPad(第9世代)とiRig2の組み合わせは凄まじく、映像音声の質はそこそこですが、会場にPA設備があればこれだけでハイブリッド環境が構築できてしまいます。安定性も抜群で、昨年はM1 Macの再起動問題などが発生して疲弊していましたが、今年はそのようなトラブルも1件もありませんでした。凄い。

また、昨年のように AG-03のようないかつい機材を使わず、iPadで講演者を捉えそれをZoomに配信するという構成は、配信の敷居を下げてくれました。去年は配信班以外は配信に関してはノータッチといった形でしたが、今年は部屋付きスタッフの人がZoomの操作をしてくれたりと、いい意味で協業できた気がしています。やっぱり普段みんなが触っているもので実現するってのは大事ですね。

 

運営、スタッフ

去年も思いましたが、RSGTの運営、スタッフは本当に良いチームだと感じています。学び多し。いい意味で突っ走る人。それに同調してサポートする人。空いた穴を埋める人。全体を見回す人。別に役割があるわけではないと思いますが、上手いこと回ってる。特に運営の方々にですが長年の阿吽の呼吸を感じます。長期安定のチームってやっぱりいいですね。

 

セッション

配信しつつ、トランシーバーでスタッフの声聞きつつだったんでそんな聞けなかったのですが、聞けたセッションの感想書いていきます。

 

強くてニューゲームなプロダクト開発 〜制約ゼロから長期で進化し続けられるシステムを作るチャレンジ〜

speakerdeck.com

 

ログラス lidaさんのセッション。ずっとわかるなぁと頷きながら見てました。技術的負債について「税金」というメタファーがしっくり来てよかったです。技術的負債は借り入れをしないと発生しないものじゃなくて、システムの規模に応じて当然のようにかかるものというのはそうだよなぁと。わかりすぎてセッション中に首がもげました。

 

きゅんです♪スクラムフェス新潟

speakerdeck.com

 

たまにコミュニティでご一緒する新潟の伊藤潤平さんのセッション。実は伊藤さんのセッションは初めて拝見させていただいたのですが、熱くてエモくて最高でした。セッションを見終わったあと、是非スクラムフェス新潟のお役に立ちたいという熱い思いが胸に宿ったのですが、QAでもなく、ソフトウェアエンジニアとして人様に誇れるほど品質に詳しいわけでもないので、プロポーザルは絶賛苦悩中です。出せなかったら当日スクラムフェス新潟会場であるNINNOの床磨いておきます。

 

F1 お茶の水グランプリ'22

speakerdeck.com

 

みんなから募ったお題をその場で聞いてフィードバックするというドキドキワクワクする企画。司会はmiho nagaseさん、yudai moriyaさん、回答者はkatzchangさん、yotaさん、yattomさんです。

回答者の方々はその場でお題を聞いているはずなのに、鋭い角度からのフィードバックが出たり、わかりやすくて相手に寄り添ったフィードバックがでたり、圧巻の一言です。あと個人的にyudai moriyaさんの解説が、F1にからめるクオリティ高くてずっと笑ってました。ライブ感があって、当日見れて本当に良かったです。

 

アメリカの超巨大クラウドの中の人に転生したガチ三流プログラマが米国システム開発の現実をリークする話

www.slideshare.net

 

マイクロソフトのAzureの中の人であるushioさんがアメリカのシステム開発の話をしてくれました。ushioさんの「アジャイルコンサルトしては自分はそれなりにできるけど、プログラマとしての自分に劣等感を抱いていた」というお話には非常に共感しました。私も前職で抱いていた劣等感であり、前職を飛び出した理由のひとつです。このままアジャイルを極めようと考えたときに「そもそもテクノロジーの部分で成功体験がない人間がアジャイル極めるなんて存在するのか?」という問はまだ自分の中にくすぶり続けています。人生は短い。あと興味深かったのは「自分のチームでは納期がないんですよ」というushioさんの発表内容に対して「言ってる意味がわからない...」という反応をする人、「そりゃマイクロソフトだからできるんだよ」という反応をする人、「まぁそうよね」という反応をする人、多種多様な反応がdiscordで散見されたところです。日本のソフトウェア業界の分断を垣間見た気がします。

 

以上、RSGT2022に参加した感想文でした。来年もできれば配信スタッフやりたいなーと思っているので、また来年!

2021年を振り返る

どうも、ばやしです。今年もそろそろ終わりますね。例年のように今年を振り返ってみます。

 

結婚する

今年のビッグイベントなんといっても結婚です。

bayashimura.hateblo.jp

結婚を機に名字も変わったのですが、結婚して早3ヶ月、新しい名字が徐々に体に馴染んできた気がします。

自分のHNをばやしにするくらいは、村林という名字に愛着を持っていました。それが変わることで自身に起こる変化を観察したいなと思い、変えてみて、何も変化はないことを確認できたのも今年の学びです。

  • 各種名字変更申請の面倒臭さ
  • 色んな人に大金という名字をいじられるだるさ
  • マイナンバーカードに旧姓を併記するとワクチンアプリが使えなくなる問題の当事者感

どれも経験したかったものを経験できて今のところ大満足です。

肝心の結婚生活に関しては、特に同棲していたときと変わりなく平穏無事に過ごしております。相手方との親戚づきあいなんかも始まり、所帯じみてきたなぁ、所帯持ってるんだから当たり前かといった感じです。

 

色んなイベントで登壇する

今年は意識的に登壇するよう心がけました。それは弊社エンジニア組織の認知度アップのためであったり、自分がやっていることの言語化のためであったり、色んな目的を内包していた登壇でしたが、それ以外にも自分自身の認知度アップにつながったり、チームの人が見て自分の考え方に理解を示してくれたりと色んな効果がありました。

Scrum Fest Osaka 2021に始まり、Scrum Fest Mikawa 2021, Scrum Fest Sapporo 2021と日本三大スクフェス全てで登壇できたのは今年一番誇らしいことです。運営の皆様、聞いていただいた皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました。

ありがたいことにScrum Fest Mikawa 2021での登壇資料が謎のバズリが発生し、色んな人に社名が入った発表資料が見られたことで、当初の目的は想定以上に達成できたかなと思っています。もっと会社のロゴとか載せときゃよかった。

バズったスライド

speakerdeck.com

Scrum Fest Sapporo2021が終わった直後あたりは「来年は発表絶対しない!こんなしんどいこともう嫌だ!」ってなってましたが、最近はまた何か発表しても良い気がしてきました。中毒性があって怖いですね。

 

採用に関わる

昨年までと変わり、自分も採用に関わるようになりました。具体的には転職媒体でスカウト打ったり面談に出たりフローを考えてみたり。人材紹介業が弊社の今のメインビジネスであり、入社以来そこに関わるシステムをずっと作り続けてきましたが、転職市場に採用側として参加するのは学びが深かったです。この学びプロダクト作りに反映していきたい。

またエンジニア採用に関わることでエンジニアの市場価値の高騰の煽りを食ったり、ブランディングに思いを馳せたり、採用って採用担当が一人で頑張ればいいものではなくて、現場、人事、広報など会社上げての総力戦だなと感じたり、とても貴重な経験でした。来年もやっていきます。もうちょい制度設計とかも考えれる人になりたい。

 

あとはMeetyやったりラジオやったり真・女神転生5やったり、中国史解説Youtubeにハマったりといろいろしてました。

来年も色々していきます。