ばやしのブログ

アジャイルとかやる中で考えていることを書きます

スクフェス新潟2022に参加してきたよ

どうもばやしです。 5/20,5/21と新潟で開催されていたテストの祭典、Scrum Fest Niigata 2022に参加してきました。 とても楽しいイベントだったので感想を書いていきたいと思います。 なおどんなイベントかは以下のリンクをご参照ください。

www.scrumfestniigata.org

スクフェス新潟どうだった?

とても良いイベントでした。 私はスクフェス新潟の実行委員長、じゅんぺーさんのRSGT2022での発表、きゅんです♪スクラムフェス新潟を聞いてじゅんぺーさんの熱意にほだされ、スクフェス新潟を紹介するpodcastを録ったり、後述するYoutube配信を行いました。 私以外にもそういう方は多かったのか、朝ヨガがあったり、肩甲骨はがしがあったり、オンラインでテストの街葛飾があったり、Markin' Qualityがあったり、じゅんぺーさん行きつけの居酒屋がお店を休んで出張してきてくれたり、酒造の方が来てたりと、色んな人が色んな実験をしてました。カオス。これもじゅんぺーさんが良い意味で気軽に「やりましょう」って言ってくれるから発生した事象だと思ってます。センキューじゅんぺー。フォーエバーじゅんぺー。

何をしたの?

今回は現地からYoutube配信を行いました。

www.youtube.com

Youtubeをすることになった経緯として、以前から自身が所属するコミュニティである品川アジャイルの面々と「オンライン参加楽しいけど、現地のわいがや感が感じられないよねー。どうにかしたいねー」という話をしていました。 そんな折、スクフェス新潟の会場であるNINNOに下見に行った際に、本格的な配信設備があることに気づき「本格的な配信できちゃうね」という話になり、折角なんで現地のわいがや感をオンライン上に伝える配信をすることになりました。 なお何故Youtubeで400分長の配信をすることになったかの経緯については全くわかりません。気づいたらそんな話になっていた。怖い。

どんな配信をしたの?

ほとんどの時間、オンサイトに来ている方をお呼びして雑談やインタビューをしていました。参加してくれた Ackyさん, Akiさん, kyonさん, 小田中さん, J.K. さん, 永田敦さん, いわむーさん, 川口さん, Daniel Maslynさん, markさん, 安田さん, いづさん, 丸山健太さん, さささん, 本当にありがとうございました。めっちゃ楽しかったです。

さて肝心の配信の出来ですが、我ながら良い配信になったと思っています(自画自賛)

色んな人が出て、登壇の内容、普段の活動の話、全然アジャイル関係ない雑談など色んなことが配信されています。 雑な会話の中に良い話が紛れ込んでたり、めちゃめちゃいい話だったのに(良い意味で)くだらない話に逸れていったり、 目指していた廊下はちょっとは再現できてたらいいなといった感じです。

廊下が何かはsatoryuさんのスライドがわかりやすい。 speakerdeck.com

個人的おもしろ場面

  1. 「そうなるともうそれはラブライブですね」
    https://www.youtube.com/watch?v=0JDjMDSLqrE&t=1562s

  2. TDDで有名なtがつくあの人
    https://www.youtube.com/watch?v=0JDjMDSLqrE&t=17610s

  3. BDDのBは坂東のB
    https://www.youtube.com/watch?v=0JDjMDSLqrE&t=19173s

他にも色々面白い場面やためになる場面、エモい場面がありますので是非是非ご視聴ください。

その他

  • リアルタイムでセッション全然見られなかったから見たい。F1 新潟グランプリ'221で自分のお題が取り上げられていたっぽい。見たい。
  • 西さんにQAと開発者の違いを教えてもらった。今までで一番納得できる説明だった。
    • (追記)自分がぶつけた質問としては「開発者とQAでお互いスキルが極まっていくと同じ存在になるのではないか。その場合QAというロールを明示的に置く必要はあるのか」
    • それに対して西さんは「開発者とQAで個人の特性やモチベーションは違う。QAも結果としてソースコードかけるようにはなるけど、プロダクトコードを書くためにコーディング学ぶことに対してはモチベーション上がらないけど自動テストのコードを書くことは嬉々としてやる。また開発者としてはあんまりパッとしなくてもQAでは輝く人もいる(逆もまたしかり)。実はそこで活用しているスキルは同じだったりするのにも関わらず。これは特性やモチベーションの違いから来るものである」みたいな発言をされていたと受け取った。受け取り方間違ってたらごめんなさい。
  • ダニエルに芋きんを説明する際に、sweet potatoが通じなかった。sweet potatoはないのね。
  • AkiさんとEmiさんに人生相談に乗ってもらった。その時のエピソード

  • ネットワーキングパーティで永田さんがAckyさんについて「そのプロジェクトで働いていた人が時を経てこういうカンファレンスに参加してくれているの嬉しい」って言っててこういうの良いなぁって思った
  • 長野の酒、大信州を持っていった。みんな喜んでくれてよかった。酒持っていっただけで酒ポンサーって取り上げられて申し訳なかった。
  • miholoveさんにスクフェス札幌でくれるって言ってた本届いてないよって伝えられた。「言ってよ!」って言われた。自分もそう思う。

以上です。来年も参加したいですね。


  1. ちいかわ(地位に固執して変われないヤツ)というHNでお題を投稿しました。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2022で配信スタッフをしてきました

どうも、ばやしです。

表題の通り1/5~1/7で行われていたRSGT2022で配信スタッフをしてきました。

2022.scrumgatheringtokyo.org

 

ちょっと時間が経ってしまいましたが、感想記事を書いていこうと思います。

 

配信

配信構成に関してはこちら

メインの配信ですが、特にトラブルも発生せずつつがなく配信を終えることができました。iPad(第9世代)とiRig2の組み合わせは凄まじく、映像音声の質はそこそこですが、会場にPA設備があればこれだけでハイブリッド環境が構築できてしまいます。安定性も抜群で、昨年はM1 Macの再起動問題などが発生して疲弊していましたが、今年はそのようなトラブルも1件もありませんでした。凄い。

また、昨年のように AG-03のようないかつい機材を使わず、iPadで講演者を捉えそれをZoomに配信するという構成は、配信の敷居を下げてくれました。去年は配信班以外は配信に関してはノータッチといった形でしたが、今年は部屋付きスタッフの人がZoomの操作をしてくれたりと、いい意味で協業できた気がしています。やっぱり普段みんなが触っているもので実現するってのは大事ですね。

 

運営、スタッフ

去年も思いましたが、RSGTの運営、スタッフは本当に良いチームだと感じています。学び多し。いい意味で突っ走る人。それに同調してサポートする人。空いた穴を埋める人。全体を見回す人。別に役割があるわけではないと思いますが、上手いこと回ってる。特に運営の方々にですが長年の阿吽の呼吸を感じます。長期安定のチームってやっぱりいいですね。

 

セッション

配信しつつ、トランシーバーでスタッフの声聞きつつだったんでそんな聞けなかったのですが、聞けたセッションの感想書いていきます。

 

強くてニューゲームなプロダクト開発 〜制約ゼロから長期で進化し続けられるシステムを作るチャレンジ〜

speakerdeck.com

 

ログラス lidaさんのセッション。ずっとわかるなぁと頷きながら見てました。技術的負債について「税金」というメタファーがしっくり来てよかったです。技術的負債は借り入れをしないと発生しないものじゃなくて、システムの規模に応じて当然のようにかかるものというのはそうだよなぁと。わかりすぎてセッション中に首がもげました。

 

きゅんです♪スクラムフェス新潟

speakerdeck.com

 

たまにコミュニティでご一緒する新潟の伊藤潤平さんのセッション。実は伊藤さんのセッションは初めて拝見させていただいたのですが、熱くてエモくて最高でした。セッションを見終わったあと、是非スクラムフェス新潟のお役に立ちたいという熱い思いが胸に宿ったのですが、QAでもなく、ソフトウェアエンジニアとして人様に誇れるほど品質に詳しいわけでもないので、プロポーザルは絶賛苦悩中です。出せなかったら当日スクラムフェス新潟会場であるNINNOの床磨いておきます。

 

F1 お茶の水グランプリ'22

speakerdeck.com

 

みんなから募ったお題をその場で聞いてフィードバックするというドキドキワクワクする企画。司会はmiho nagaseさん、yudai moriyaさん、回答者はkatzchangさん、yotaさん、yattomさんです。

回答者の方々はその場でお題を聞いているはずなのに、鋭い角度からのフィードバックが出たり、わかりやすくて相手に寄り添ったフィードバックがでたり、圧巻の一言です。あと個人的にyudai moriyaさんの解説が、F1にからめるクオリティ高くてずっと笑ってました。ライブ感があって、当日見れて本当に良かったです。

 

アメリカの超巨大クラウドの中の人に転生したガチ三流プログラマが米国システム開発の現実をリークする話

www.slideshare.net

 

マイクロソフトのAzureの中の人であるushioさんがアメリカのシステム開発の話をしてくれました。ushioさんの「アジャイルコンサルトしては自分はそれなりにできるけど、プログラマとしての自分に劣等感を抱いていた」というお話には非常に共感しました。私も前職で抱いていた劣等感であり、前職を飛び出した理由のひとつです。このままアジャイルを極めようと考えたときに「そもそもテクノロジーの部分で成功体験がない人間がアジャイル極めるなんて存在するのか?」という問はまだ自分の中にくすぶり続けています。人生は短い。あと興味深かったのは「自分のチームでは納期がないんですよ」というushioさんの発表内容に対して「言ってる意味がわからない...」という反応をする人、「そりゃマイクロソフトだからできるんだよ」という反応をする人、「まぁそうよね」という反応をする人、多種多様な反応がdiscordで散見されたところです。日本のソフトウェア業界の分断を垣間見た気がします。

 

以上、RSGT2022に参加した感想文でした。来年もできれば配信スタッフやりたいなーと思っているので、また来年!

2021年を振り返る

どうも、ばやしです。今年もそろそろ終わりますね。例年のように今年を振り返ってみます。

 

結婚する

今年のビッグイベントなんといっても結婚です。

bayashimura.hateblo.jp

結婚を機に名字も変わったのですが、結婚して早3ヶ月、新しい名字が徐々に体に馴染んできた気がします。

自分のHNをばやしにするくらいは、村林という名字に愛着を持っていました。それが変わることで自身に起こる変化を観察したいなと思い、変えてみて、何も変化はないことを確認できたのも今年の学びです。

  • 各種名字変更申請の面倒臭さ
  • 色んな人に大金という名字をいじられるだるさ
  • マイナンバーカードに旧姓を併記するとワクチンアプリが使えなくなる問題の当事者感

どれも経験したかったものを経験できて今のところ大満足です。

肝心の結婚生活に関しては、特に同棲していたときと変わりなく平穏無事に過ごしております。相手方との親戚づきあいなんかも始まり、所帯じみてきたなぁ、所帯持ってるんだから当たり前かといった感じです。

 

色んなイベントで登壇する

今年は意識的に登壇するよう心がけました。それは弊社エンジニア組織の認知度アップのためであったり、自分がやっていることの言語化のためであったり、色んな目的を内包していた登壇でしたが、それ以外にも自分自身の認知度アップにつながったり、チームの人が見て自分の考え方に理解を示してくれたりと色んな効果がありました。

Scrum Fest Osaka 2021に始まり、Scrum Fest Mikawa 2021, Scrum Fest Sapporo 2021と日本三大スクフェス全てで登壇できたのは今年一番誇らしいことです。運営の皆様、聞いていただいた皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました。

ありがたいことにScrum Fest Mikawa 2021での登壇資料が謎のバズリが発生し、色んな人に社名が入った発表資料が見られたことで、当初の目的は想定以上に達成できたかなと思っています。もっと会社のロゴとか載せときゃよかった。

バズったスライド

speakerdeck.com

Scrum Fest Sapporo2021が終わった直後あたりは「来年は発表絶対しない!こんなしんどいこともう嫌だ!」ってなってましたが、最近はまた何か発表しても良い気がしてきました。中毒性があって怖いですね。

 

採用に関わる

昨年までと変わり、自分も採用に関わるようになりました。具体的には転職媒体でスカウト打ったり面談に出たりフローを考えてみたり。人材紹介業が弊社の今のメインビジネスであり、入社以来そこに関わるシステムをずっと作り続けてきましたが、転職市場に採用側として参加するのは学びが深かったです。この学びプロダクト作りに反映していきたい。

またエンジニア採用に関わることでエンジニアの市場価値の高騰の煽りを食ったり、ブランディングに思いを馳せたり、採用って採用担当が一人で頑張ればいいものではなくて、現場、人事、広報など会社上げての総力戦だなと感じたり、とても貴重な経験でした。来年もやっていきます。もうちょい制度設計とかも考えれる人になりたい。

 

あとはMeetyやったりラジオやったり真・女神転生5やったり、中国史解説Youtubeにハマったりといろいろしてました。

来年も色々していきます。

2021年買って良かったもの

買い物のイラスト「野菜とパンを買う主婦」

どうもばやしです。みんなの2021年買って良かったものを見て、自分も書きたくなりました。なおタイトルは買ってよかったものですが、結婚祝いとしてもらったものも多数含まれるため、正確には買ってないものもあります。

それではいきます。

 

1. 電子レンジ  NE-BS808

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今まで10年前に購入した5千円の電子レンジを使っていたのですが

  • 冷凍ご飯はあたためが3回必要
  • 冷凍パスタは縁は持てないくらいアツアツで中心部が凍っている
  • 揚げ物あたためは、黒焦げになる

などの問題を抱えていました。

「まぁでも温めることは出来てるし...」と放置していましたが、親から結婚祝いでなにか欲しいものがあるかと聞かれ、特別に欲しい物もないのでこれをもらいました。

タッチパネル機能搭載のNE-BS658と、コンベクション機能搭載の本商品で値段が変わらなかったため「タッチパネルなんて軟弱なもの不要。機能数こそ最強よ」と奥さんの要望を押しのけ、私の独断でこちらを買いました。

買った結果ですが、

  • 冷凍ご飯が一度であたたまる。ちゃんと温度の判断もしてくれる
  • 冷凍パスタも温めムラがない
  • 揚げ物も黒焦げにならない

と今までのペインを解消してくれています。非常に素晴らしいですね。

奥さんから

「タッチパネルが良かった」

「(揚げ物を普通あたためしてしまった後)あー、タッチパネルだったら今頃こんなことになってなかったのに」

と事あるごとにタッチパネルでないことを責められますが、とても気に入っております。なお未だにコンベクションが何かはわかっておりません。

 

2. ルンバ i3

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これまで2万円くらいで購入した謎のルンバ(学名: ニッポニアルンバモドキ)を飼っておりました。

しかしこれまた

  • 吸引力は弱くカーペットにくっついた毛やほこりを吸い込まない
  • 色んなところにぶつかってうるさい
  • 段差に弱い

などの問題を抱えておりました。「まぁでも動いているし...」と飼い続けていたのですが、同じ軌道上を無限に回転するようになったのを契機に買い替えました。いやこれも奥さんのご両親から結婚祝いで頂いたんだ。

カーペットのホコリがすっかりきれいになり、やっぱりある程度以上の性能のものを買うことは大事だなと感じました。

なお購入した2週間後にi3衝撃のディスカウントが発生したことも合わせて報告しておきます。

価格.com - 最大20,000円値下げ、「ルンバ i3シリーズ」「ルンバ e5」の価格が変更

 

3. ルーター TP-Link Archer AX73/A

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これまで3000円くらいのルーターを使っておりMax 40 MBしか出ていなかったのですが「まぁ回線もマンション型だしそんなもんよね」と納得していました。

ただこの前のブラックフライデーで安くこの機種が出品されていたので特に期待せず買ってみたところ、400 MB出るようになりました。一体どういうことだ。

なおネットワークの速度はどこがボトルネックになっているかに左右されるため、ルーターを買えれば速度爆速になるというわけでは決してないです。ただ、私の場合はボトルネックルーターだったみたいです。

 

4. 中華製iPad用ペン

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昔買ったApple Pencilを特に使うことなく一年ほど放置していたら、過放電で全く使えなくなってしまいました。Apple Storeに修理に持っていくと新品買うのと変わらない値段で修理になりそうだったので諦めて中華製の安いタッチペンを購入しました。

あまり期待していなかったのですが、書き心地は本家とそれほど変わりません。電源のOn/Offもペンの頭の部分をタッチするだけでできるので、なんなら使いやすいまであります。手頃なお値段も相まって気に入っております。

 

5. 充電器 Anker Nano Ⅱ 65W

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かなり小さいですが、これでMacbook Pro 16インチも充電できます。ちょいと発熱が気になりますが、許容範囲内。さすがAnker。

 

6. ケーブルホルダー Anker Magnetic Cable Holder

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こちらもAnker。デスクの上のケーブル類をまとめるのに役立っています。マグネットでつけ外しできるのが手軽で良いです。

 

7. 珪藻土ボトル乾かすやーつ

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職場に水筒を持っていってるんですが、全然乾かなくて困っていました。こいつに刺しておいて一晩立つとからからに乾いてるのでありがたいです。水筒を縦に置くスペースしたとらないところも気に入っています。

 

以上、2021年買って良かったものでした。

気が向いたら食べて/飲んで美味しかったもの、読んで良かった本などもやります。

 

RSGT2022を支える配信技術

* この記事は品川アジャイルのメンバーで書きました。

リモート

どうも、品川アジャイルです。この記事はAdvent Calendar for upcoming Regional Scrum Gathering Tokyo 2022の二日目です。昨日のアドベントカレンダーはmiholoveさんでした。

miholovesq.hatenablog.com

 

今年もRSGTの季節に近づいてきましたね。RSGTはGatheringの名の通り参加者同士の交流を大事にしており、長らくオンサイトでの開催をしていました。しかし昨今のコロナ禍の影響で昨年のRSGT2021ではオンサイトとオンラインのハイブリッド開催を実施しました。そんなハイブリッド開催でもオンサイトの人とオンラインの人をつなぐべく、品川アジャイルで映像・音声配信の一部を担当したのですが、今年も引き続き担当します!

昨年はRSGTが終わった後に、配信環境の説明エントリを出したのですが、事前にお伝えしておくことで練度の高いRSGT参加者の皆さんに助けてもらえるかもという下心もあり、今回は事前に公開します。

 

ちなみに昨年の配信環境説明はこちら

tech.forstartups.com

 

今年は昨年のつらみと学びを踏まえ配信環境もパワーアップしております。

 

昨年のつらみと学び

M1 Mac再起動しちゃう問題

壊れたノートパソコンのイラスト

昨年登場して一世を風靡したM1 Mac。我々配信班もその圧倒的なバッテリー性能と静音性、コストパフォーマンスから配信に最適だと考え配信用PCとして採用しました。しかし新製品にありがちな、長時間配信をしているとたまに強制終了するという不安定さを内包していました。昨年のRSGTで配信面で何回かトラブルがありましたが、ほとんどの原因がこれでした。

 

配信担当が2人張り付いていないといけない問題
構成が複雑かつM1 Macが不安定なため、配信環境を把握している人がずっとそばについている必要がありました。互いのトイレ休憩も踏まえ1部屋につき2人。品川アジャイルの配信班で3部屋担当していたため計6人がずっと張り付いている必要があり、これは中々のしんどさです。私自身RSGTの初日は配信面でトラブルがあったこともあり、講演が終わったらすぐさま家に帰りそのまますぐに寝ました。これが毎年続くと品川アジャイルが配信の一部を担当していくのは持続的ではなくなりそうなので結構クリティカルな問題です。(世の中の配信業者様は本当に大変な作業をしていることが身に沁みました!)

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配信が止まると公演も止まる問題
昨年の配信構成を考えている時点では「配信が止まってもオンサイトの参加者が講演を受けられていることが大事だろう」という仮説を持っていました。ハイブリッド開催になる前までは配信なんてされずにいたので、それまでに比べてイベントの価値を落としていないはずという考えです。そのため、配信にトラブルが発生してもオンサイトでは講演が続けられるような構成になっております。

 

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昨年の構成は、中心のピンク色の部分が従来のカンファレンス構成で、その外側はハイブリッド用の追加構成部分。ネットワークが切れて外側が止まっても、内側の従来構成は機能する前提で組まれている。

 

しかし蓋を開けてみれば、配信が止まりオンラインの参加者がDiscordなどで配信が止まったことを告げると講演がストップします。これは我々が立てた仮説が間違っていたことを示します。ということで今年は「配信が止まってもオンサイトの参加者が講演を受けられていることが大事だろう」という仮説は捨て「配信が止まると講演が止まる」という考えでオンサイトでの映像音声出力とオンラインへの出力を、より密結合にすることでよりシンプルにしております。

 

今年の構成

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今年の構成は、講演者PCからのプロジェクタ接続を省略した。講演者が会場WifiからZoom向けに資料を画面共有すれば、iPad経由で会場にも投影される。オンライン参加者にどんな画面が見えているのか、講演者からも確認できるようになる。

 

昨年との違い

 

iPad Center StageとiRig2の登場

上述したM1 Mac不安定という問題と、配信構成複雑という問題を解決したのがiPadとiRig2でした。iPadにはカメラがついており、さらに、Zoomクライアントも入っています。そしてiRig2を使えば会場の音響設備に対して入出力ができます。つまり去年の図で言うパソコンとカメラがiPadに集約されるということです。更に素晴らしいのは今年発売された第5世代iPad ProではCenter Stageという機能がついています。これは超広角レンズで全体を捉えておきながら、勝手に話者に寄るといった超機能。昨年は人数の関係でできなかったカメラがずっと話者のアップを撮るといった映像が今年はできそうです。

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iRig 2 

www.ikmultimedia.com

Center Stage の説明 ( 08:45 から )

www.apple.com

これでカメラワークもAI任せでよく、スタッフもセッションに集中することができます!たぶん。願わくば。

AIに仕事を任せる人のイラスト

以上、配信の話でした。なお本番までまだ日があるため、もしかしたら更に色々変わるかもしれません。

 

明日のアドベントカレンダーは安田さんで「RSGTというイベントへの想いー会社全体に変化をもたらすイベントの力ー」です!

 

結婚しました。そして名字が変わりました。

ペアリングを付けた新郎新婦のイラスト

 

どうも、ばやしです。
私事ではございますが、先月、入籍しました。
そして名字が村林から大金(おおがね)になりました。

このばやしというHNも、名字の村林から来ているのでこの機会に「がね」にでもしようかなと思いましたが、面倒くさいのでばやしで行きたいと思います。

今回の投稿の趣旨は「婿入りでもしたの?」ということを多く聞かれるため、また聞かないまでも「男性側が名字変更したのって何か理由があるのかな」と思われている方も多いと思い、結婚を機に男性側である私が改姓した理由を説明していきます。

理由は非常にシンプルで夫婦のうち

  • 私が「名前変えるの楽しそうだな」と思っており
  • 奥さんが「名前変えるの嫌だな」と思っていた

だけです。

まぁそれなら名前変えたい方が変えればいいかなと思って、変えました。
ちなみに婿入りが何かよくわかっていないのですが、相手側の家業を継ぐ、墓を継ぐなどは今の所予定はしていません。

 

名前変えるの楽しそうだなを自分でもっと深堀りしていくと

  • 自分のアイデンティティとも言える名字が変わってどういう感情を抱くか気になった
  • 名字変える手続き面倒臭いらしいけど、どれくらい面倒くさいのかやってみたかった

がありそうです。

 

で、変えてみた結果なんですが、今の所

  • 名字変わってどういう感情を抱くか

→まだ全然大金になった実感が湧いていないため、なんの感情もない

 

  • 名字変える手続き面倒くさいらしい

→すごい面倒くさい。

多分名字変える手続きって以下のフローっぽいんですけど

  1. 市役所に言って入籍届出す。入籍届が受理されてから二時間くらいしたら住民票がもらえる。
  2. 住民票をもとに身分証明書を変更する。自分だと免許証
  3. 免許証を使って銀行の口座名義を変える
  4. 登録口座の名義変更とともに、クレジットカードの名義も変更する
  5. クレジットカードが登録されている各種サービスのクレジットカード情報と名義情報を変更する

この銀行口座の名義変更とクレジットカード情報の変更が影響範囲広くて、めちゃめちゃ波及します。面倒くさいですね。ちなみにまだ全部終わってないです。

 

私はソフトウェアエンジニアなんで、

  • マイナンバーと名義情報が紐付いており、各種サービスはマイナンバーで私の名義情報を取得する。
  • 名義変更の場合、マイナンバーに紐付いている名義情報を変更することで全てが変更される。

みたいなデータ構造にしたくなります。誰かしてください。

更に想定外の面倒臭さとして、色んな本名にちなんでいるけどそこまで一緒ではないHNやアカウント名どうすればいいか問題も発生しました。

githubはkmurabayashiですし、twitterのアカウント名も@bayashimuraです。

この問題に関しては、本名と完全一致のものは変更する、部分一致は気にしない、という方針を取ることで対処しています。

ただこの完全一致のものは変更する作戦で色々変えていたところ、主にアジャイルのコミュニティ関係でしようしているdiscordのアカウント名がmurabayasiでした。

何も考えずoganeに変えて、Scrum Fest Miakawa2021に参加し

「誰だ、この人...あ、むらばやしさん。大金になったんですね〜」

という会話をした翌日に、discordの名前をbayashiに変更するという暴挙に至ってしまいました。ややこしてすみません。

 

以上、私が名字を変えた理由でした。

 

名字は変わりましたが、人間性は変わっていない(つもり)ですので、今後とも宜しくおねがいします。

 

 

 

 

ふりかえりで死亡前死因分析やったら良かったよ

f:id:bayashimura:20210906232432j:plain

どうも、ばやしです。

 

うちのチームでは2週間のスプリントの締日に、ふりかえりを行っています。

毎回やっているふりかえりですがいつも同じだと飽きるしふりかえりの色んな側面を享受できないので、大体毎回違うふりかえりをやっています。
そんな中この前実施した死亡前死因分析というプラクティスが楽しかったので紹介します。

 

死亡前死因分析とはプリモーテムとも呼ばれ、
「計画実行前に自分たちの計画が失敗したとして何故失敗したかを考えて原因を探る」プラクティスです。
「このチームが抱えるリスクは何か?」と考えるよりも失敗した(と想定した)状態で考えることで、より楽観主義を抑え真に迫ったアイディアが出てくるのが特徴です。

私が知ったのはダニエル・カーネマンのファストアンドスローでした。

 

やり方は簡単で、何か重要な決定に立ち至ったとき、まだそれを正式に公表しないうちに、その決定をよく知っている人たちに集まってもらう。そして、「いまが一年後だと想像してください。私たちは、さきほど決めた計画を実行しました。すると大失敗に終わりました。どんなふうに失敗したのか、五~一〇分でその経過を簡単にまとめてください」と頼む。クラインはこの方法を「死亡前死因分析(premortem)」と名付けている。

ダニエル カーネマン,村井 章子. ファスト&スロー (下)

 

うちのチームではふりかえりに使ったため、問の立て方をこんな感じにしました。

 

「あなたが一週間休みをもらって、戻ってきたら開発チームみんなが青ざめた顔でバタバタしていました。何が起こったかを簡単にまとめてください」

 

最初結構無茶振りかなーと思ったのですが、みんな想像力豊かで出てきたのは生々しいものばかりでした。情報を丸めて紹介するとこんな感じです。

  • 障害を起こした後、復旧しようとして失敗した
  • 〇〇さんが突如失踪して、誰も△△機能に手を入れられない
  • カンボジア旅行から帰ってきたら情報が流出してた

最後のカンボジア旅行のように、できるだけデティールを細かく記述することが盛り上がるポイントだと思います。

実施したチームメンバの感想はこんな感じでした。

  • 面白い、出てくるものに性格が出る
  • スプリントのふりかえりではないかも。ふりかえりとは別に別途やっても良い。
  • 直近のタスクに追われがちで、リスクとして認識しながらも放置していたものに気づけた。
  • 楽しかった。笑い事で済むようにしたいですね

 

個人の感想としては

  • チームが表沙汰にできていない潜在的なリスクの見つめ直しに良い
  • チームが一番恐れることは何かということを話し合ってもいいかも
  • 何をどう恐れるかで個人の性格が出てチームメンバの相互理解につながる
  • 頻繁にやるようなものではない

といった感じです。

 

ふりかえりでも大盛り上がりでしたが、計画の実行前(例えば大きなプロジェクトの開始前)とかでも良い気がします。

以上です。