ばやしのブログ

アジャイルとかやる中で考えていることを書きます

ふりかえりで死亡前死因分析やったら良かったよ

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どうも、ばやしです。

 

うちのチームでは2週間のスプリントの締日に、ふりかえりを行っています。

毎回やっているふりかえりですがいつも同じだと飽きるしふりかえりの色んな側面を享受できないので、大体毎回違うふりかえりをやっています。
そんな中この前実施した死亡前死因分析というプラクティスが楽しかったので紹介します。

 

死亡前死因分析とはプリモーテムとも呼ばれ、
「計画実行前に自分たちの計画が失敗したとして何故失敗したかを考えて原因を探る」プラクティスです。
「このチームが抱えるリスクは何か?」と考えるよりも失敗した(と想定した)状態で考えることで、より楽観主義を抑え真に迫ったアイディアが出てくるのが特徴です。

私が知ったのはダニエル・カーネマンのファストアンドスローでした。

 

やり方は簡単で、何か重要な決定に立ち至ったとき、まだそれを正式に公表しないうちに、その決定をよく知っている人たちに集まってもらう。そして、「いまが一年後だと想像してください。私たちは、さきほど決めた計画を実行しました。すると大失敗に終わりました。どんなふうに失敗したのか、五~一〇分でその経過を簡単にまとめてください」と頼む。クラインはこの方法を「死亡前死因分析(premortem)」と名付けている。

ダニエル カーネマン,村井 章子. ファスト&スロー (下)

 

うちのチームではふりかえりに使ったため、問の立て方をこんな感じにしました。

 

「あなたが一週間休みをもらって、戻ってきたら開発チームみんなが青ざめた顔でバタバタしていました。何が起こったかを簡単にまとめてください」

 

最初結構無茶振りかなーと思ったのですが、みんな想像力豊かで出てきたのは生々しいものばかりでした。情報を丸めて紹介するとこんな感じです。

  • 障害を起こした後、復旧しようとして失敗した
  • 〇〇さんが突如失踪して、誰も△△機能に手を入れられない
  • カンボジア旅行から帰ってきたら情報が流出してた

最後のカンボジア旅行のように、できるだけデティールを細かく記述することが盛り上がるポイントだと思います。

実施したチームメンバの感想はこんな感じでした。

  • 面白い、出てくるものに性格が出る
  • スプリントのふりかえりではないかも。ふりかえりとは別に別途やっても良い。
  • 直近のタスクに追われがちで、リスクとして認識しながらも放置していたものに気づけた。
  • 楽しかった。笑い事で済むようにしたいですね

 

個人の感想としては

  • チームが表沙汰にできていない潜在的なリスクの見つめ直しに良い
  • チームが一番恐れることは何かということを話し合ってもいいかも
  • 何をどう恐れるかで個人の性格が出てチームメンバの相互理解につながる
  • 頻繁にやるようなものではない

といった感じです。

 

ふりかえりでも大盛り上がりでしたが、計画の実行前(例えば大きなプロジェクトの開始前)とかでも良い気がします。

以上です。

 

Slackを使う際に気を使っていること

職場やコミュニティでよくSlackを使っています、どうも村林です。

Slackの使い方で自分なりにやっていることをまとめたくなったのでまとめました。

 

チャンネルに出たり入ったりする

職場や巨大なコミュニティでSlackを使っている場合、チャンネルが星の数ほどあります。そして以前までは「ここに入っていないと大事な情報見逃しちゃうかもなぁ」とついつい大量のチャンネルにとどまり続けてました。ただあまり大量のチャンネルに入っていると

  • 未読を追えなくなる。そして未読があることが気にならなくなる
  • 自分にとって必要のない通知に煩わされる

という状態になったので、今は必要そうでもチャンネルからはズバズバ抜けるようにしました。再度必要性に駆られたらチャンネルに入るようにしています。

入っていないと大事な情報を見逃すと思うかもしれませんが、入っていても未読を追えていないと大事な情報を見逃します。大事な情報だと気づいた際に後から辿れればいいかなと思っています。

 

チャンネルを分けたりくっつけたりする

上述のようにチャンネルに出たり入ったりしますが、もちろん「このチャンネルで流れる内容は全てに目を通しておきたい」というチャンネルにはずっと入り続けています。

例えば以下のようなチャンネルです。

  • 会社の重要な情報が周知されるチャンネル
  • 自分が担当しているプロダクトのエラーが流れるチャンネル
  • 美味しいラーメン屋の情報が流れるチャンネル

ただここで、チャンネルの立ち位置がはっきりしていないと、そのチャンネルに流れるメッセージで読む必要のあるなしがごっちゃになるといった状況に陥ります。これは辛いのでそうなってるなーって感じたときは

「#ラーメンでまぜそばの話題はやめませんか?新しく#まぜそば 作ったんでそっちでやりましょう」

みたいに誘導しています。

また逆に同じ話題を複数のチャンネルでやっている場合は

「ここと#中華そば って内容被ってる気がするんですが一緒にしちゃいません?」

みたいに提案したりもします。

その被ってるか被ってないかは感覚ですが、誰かが言い出すことでみんなの意見が出てそのチャンネルの立ち位置がはっきりするので果敢に提案しています。 

 

透明性にこだわる

基本DMは使わないようにしています。またチャンネルもpublicでやれるだけやってます。透明性にこだわる理由は色々あるんですが、特にSlackでpublicでやり取りするのにこだわる一番の理由は後から情報にアクセス出来るからです。


Slackは検索能力が素晴らしいので「なんでこうなってるんだろ?」ってなったときに検索すれば大体経緯が出てきます。これは対面、電話、Zoomのいずれのコミュニケーション手段も達成していない価値なので是非活用しましょう。publicでやらないならメールでええやん。くらいに思っています。

 

雑談する、ふざける

職場でのインフォーマルなコミュニケーションは色々良いみたいですね。効果効能はググって調べてください。フェイストゥーフェイスだと雑談も自然発生しますがSlackだと中々そういう雰囲気も出てこなかったりしますよね。そういう時は趣味チャンネルを作ったり、timesチャンネルを作ったり、面白いemojiを入れたり、みんなが反応するニュースを投稿したりしてます。あとはまずは自分が果敢に雑談をするようにしています。別にサボっているわけじゃないよ。

感じている効能として

  • Slackでのやり取りが楽しくなる
  • 雑談に釣られて仕事の話でも冗談が言いやすくなる

 がありそうです。もっと考えたらもっと出てきそう。

メンション管理をする

このチャンネルの主役ではないけど見ていたいなと思うチャンネル(例えば他チームのチャンネルとか)では@channelや@hereをミュートするなど、チャンネルに最適なメンション管理をしています。

みんなでやり方を変える

Slackを使いこなし始めるとマナーのなっていないチャンネルから抜けたり、@channelをオフにしたりと色々と自衛ができるようになります。しかしそれは自分の問題を(部分的に)解決しただけであって、問題の根本は解決していません。

「『こいつ面倒臭いやつだなあ』って思われてるんだろうなー」と思いつつ、
みんなが入っているチャンネルで@channelを乱用する人に注意資源の話をしてみたり、みんなで決めたチャンネル名ルールから外れたチャンネル名になっている時は変えてもらうようお願いしたりしています。


治安と一緒でみんながちょっとだけ学んで使い方が上手くなればみんなハッピーになるんじゃないかなーという思いがあります。

 

 以上、Slackを使う際に気を使っていることでした。

みなさんのSlackライフの一助になれば幸いです。

続・チームの意欲的な雰囲気って何が形作ってるんだろうかと考えてみた話

円陣を組む人たちのイラスト

 

どうも、ばやしです。

前回の記事を公開したところ、チームのデザイナーの方からこんな返信もらいました。

 

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前回の記事では

どういった心理状態がこのチームの意欲的な雰囲気を形作っているか」

について考えてみたのですが、この返信を見て

「チームは意欲的な雰囲気にするために自分は何をしたのか

を考えたくなったのでやったことをつらつらと書いていきます。

(チームの他の人もチームを意欲的にするために色々してくれているけど、今回は自分がやったことだけ)

 

ふりかえりをする

ふりかえり大事ですよね。チームの雰囲気はまずふりかえりから始まる気がしてます。

ふりかえりで培われたなぁと思うのはこんな感じです

  • 問題 vs 私達の構図を作れた
  • 議論をする訓練になった
  • チームにポジティブさが注入された

議論をする訓練になった

ふりかえりでノーム・カースの最優先事項 *1を共有したり、「象、死んだ魚、嘔吐 *2」のようなメタファーを用いたり、いい感じにファシリテートすることで

「普段言えないけどこの場だったら言ってもいいよね」

とチームの忖度リミッターを外せます。ふりかえりの場でお互い言いたいこと言いあったり、根本から覆るような疑問を呈したりしておくと、普段からそういう発言が増えますし、根本から覆るような疑問を呈しても「こやつ、不届き者め!」ってならずに済む気がしてます。

ふりかえりで心理的安全性を作るためのトレーニングを積むイメージです。

なのでふりかえりは継続してやりましょう。

え、ふりかえり継続出来ない?こんなところに良い記事がありまして(ダイレクトマーケティング

www.wantedly.com

 

チームビルディングをする

なんか色々しました。詳しくはこちらの記事にまとまっています(ダイレクトマーケティング2回目)

www.wantedly.com 

チームビルディングで

  • 仲の良さ
  • ポジティブさ
  • 相互理解

が培われた気がしています。

あと何かしらのプラクティスやゲームをするだけではなく日頃から
「我々はチームであり、自分のタスクが消化されたからといってチームのやるべきことが終わってなかったらそれは意味ないですよね」

「我々は何をするために集まったチームなんでしたっけ?」 

みたいなことを言って、チーム感を醸成しようと目論んでいました。

なお今思い出しながら書いてるセリフのため、格好良く見えますが実際に言ったことは

「あ、あの、いや、まぁ、自分のタスク終わっても、みんなのタスク終わってないと、あんま良くないですよね」

みたいな感じだった気もしてます。

 

自身が自身の理想の規範になる

これが役に立ったのかはさておきアジャイル実践者として心がけていることです。

「チャレンジするチームにしたいのであれば、まず自分がチャレンジする」ということで、Firebaseで地獄を見たり、苦手なCSSを書いたらフロントエンドエンジニアの方から書いたコードの行数よりも多いレビューコメントを頂いたりと色々なチャレンジとそれに付随する苦労をしました。

サーバサイドはある程度書けるので良いのですが、それ以外のタスクは「受け取りたくねぇ〜」って思いつつ自分の脳内にするアジャイルおじさんに

「それじゃあチームのアジリティ高まらないねぇ。君はフロントエンドのタスクしかないスプリントで、必死に働く同僚を横目にソリティアをやって過ごすのかい?」

って論破されるので渋々受け取ってます。

チームが元々持っていた「失敗を許容し、チャレンジを応援する」性質が私の愚かなるCSSで表沙汰になったのであれば本望です。(ポジティブマインド)

過去アジャイルコーチやスクラムマスターなんかもやっていたのですが、今の自分の能力値で考えると、自分がチームの一員となって色々やるほうがチームが良い感じになる気がしているので、そんな開発能力に自信がある訳ではありませんが、今日も今日とてエンジニアとして働いております。

 将来はわからん。

 最後に

ということで意欲的な雰囲気を作るために自分が何をしたか記事にしてみました。

私がやったことが何かしらの皆さんの参考になれば幸いです。

 

*1:今日見つけたものが何であれ、チームの全員が、その時点でわかっていたことやスキルおよび能力、利用可能なリソースを余すことなく使って、置かれた状況下でベストを尽くした、ということを疑ってはならない

*2:Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法 

チームの意欲的な雰囲気って何が形作ってるんだろうかと考えてみた話

今所属しているチームでみんなが意欲的にチャレンジをしたり、助け合ってていいなーと思いつつ、ふと何がこの雰囲気を形作っているんだろうと考えてみました。

円陣を組む人たちのイラスト(女性スポーツ選手) | かわいいフリー素材集 いらすとや 

過去のこんな雰囲気にならなかったチーム

過去所属していたチーム全てでこういう意欲的な雰囲気が発生したかと言われると明確にNOです。
チームの大多数が(私も含めて)自分の仕事を出来るだけ相手に押し付ける方向になっちゃったケースもありました。

その時はどういう状況だったかなーって思うと結構わかりやすくて

  • 業務が逼迫していて残業放題。しかも一部に偏っていた
  • 人増やしまくり中。3ヶ月で倍の人数になるが3回くらい続いた
  • 全体が見えない。誰も見えてない

 という感じ。逆ベストプラクティスって感じですね。

このプロジェクトの中にいた時の自分の心境を思い返すと

  • 業務が逼迫していて残業放題。しかも一部に偏っていた

これがやっぱり意欲的になるのを阻害していました。

偏っていた理由もその人しか出来ない仕事が多かったからなんですよね。

そしてもっと言うとその人しか出来ないってのは集団の幻想もしくは自分たちがやらない免罪符みたいな感じで実際はやれば出来たと思います。

仕事でタスクを引き取る余裕がある時も「うわーこれ引き取ったらこの領域は自分が今後面倒見ることになるんだろなー」って思って言い出せない感じがありました。自分しかできない仕事が増えるのが忌避する感じです。

この時は「これはプロダクトオーナーの仕事ですよね?(開発者兼任SM)」とか「これは開発チームでやってください(PO)」とかよく聞きました。怖いですね。

書いてて懺悔室みたいになってきたな。

 

今のチーム

今のチームは

  • 業務はそんな逼迫してない
  • 人の変動はままある
  • 大体みんな全体が見えてる

って感じです。

最初あまり意欲的ではなく難易度の高いタスクを忌避する傾向にあった人も、いつの間にやら勝手にチャレンジするようになってました。私も安心して難しいタスクにチャレンジ出来てます。

何故だろうと振り返ってみると

「普段から過負荷じゃないからこういう時に負荷がかかってもまぁ耐えられるかも」とか

「難しいことに詰まってたら誰かが助けてくれそう」とか

「自分にしか出来ない領域になってもみんな積極的に学んで引き剥がしてくれそう」

みたい感覚がありました。

自分個人としては成長はしたいけどしんどい思いをしたくないので、しんどい思いをしないことがある程度見えてると、成長する方向(難しいタスクやってみる)に舵を切りそうです。こういうの安全って言うんですかね。

 

また助け合いは

  • チームとして何を達成しないといけないかが大体みんなわかっている
  • (当たり前だけど)誰かを助けるときに今抱えているタスクは放棄して良い
  • まぁまぁ仲良いのでチームの人が苦しんでいると可哀想

みたいなところが促進してくれてそうです。

 

結論

月並みですが、

  • 普段から過負荷じゃないし、チームでしんどさを分散してる(安全)
  • みんな全体が見えてる
  • 仲良い

みたいな感じなのかなと思った次第です。

以上、スーパー久しぶりに1年をふりかえる系ではない記事でした。

 

2020年を振り返る

どうもばやしです。

一年位振りの記事です。

すっかりブログの存在を忘れていましたが、今年のふりかえり記事書きたいなぁと思い、筆をとることにしました。

激動の2020年でしたが、私も激動していました。

 

振り返って行きたいと思います

 

転職する

まぁなんだかんだ言ってこれが一番でかいことかもしれません。

転職エントリも書こうかと思っていたのですが、とりあえず新しい会社に慣れるのとニーアオートマタ、ゴーストオブツシマ、ペルソナ5等に精一杯で書けてませんでした。

転職したモチベーションに関しては以下の2つです

  1. 会社のビジョンに共感できるところに行きたくなった
  2. もっとプロダクトに向き合いたくなった

1. 会社のビジョンに共感できるところに行きたくなった

前職では社内のアジャイルコーチなんかをしてたのですが、その中で「チームをプロダクトのビジョンに共感させたら勝ちですよ」という話を良くしていました。しかし自分自身を振り返ったときに「自分はプロダクトひいては会社のビジョンに共感できているのか」という疑念が拭い去れなくなり、プロダクト、会社のビジョンに共感できるところに行きたくなりました。

 2. もっとプロダクトに向き合いたくなった

前職で働いている際に自身のプロダクトを作る能力にずっと劣等感を抱えていました。

アジャイルは価値観だし、プロダクト作りの能力がそのままアジャイルコーチとしての能力にはつながらないとは思いますが、「お前は何でプロダクトにきちんと向き合ってきた経験もなくよそ様に偉そうに能書きを垂れているんだ」という内なる声に抗えなくなりました。

ということで、プロダクトに向き合える職場にいきたいなと思い、転職です。

 

 あ、ちなみに補足しておくと前職は本当に良い会社で私はそこで育ててもらったから転職という選択肢を持てているという認識です。色んなしがらみや縛りはあれど大企業ならではの規模感の仕事を優秀な人たちと一緒に働ける経験は得難いものがあります。

 

結果転職してどうだったかというと今のところは良かったなと思っています。

理由の一つとして、前職で常識とされているものが前職の中だけの常識だったりするんだなぁとか前職で当たり前のようにやっていたことが、実は他所ではできていないんだなぁとかの比較ができるようになりました。それと同時に自分の中のスキルのなかで汎用的な部分、シチュエーションに特化していた部分というのも見分けがつくようになりました。

また、前職に関して雇用が安定しているということに惹かれて入社したのですが、雇用は自分の市場価値で安定させるほうがよっぽど安定するということを学べたのも良かったです。

 

色んなアジャイル系のイベントで発表したりモブプロしたりする

去年あたりから品川アジャイルというコミュニティが爆誕しまして、そこでモブプロして遊んでたんですけど結構面白いことやってるよねということでScrume Fest OsakaやXP祭りでみんなで実演しました。

また折角、社外発表で決裁と資料の審査をしなくて良い環境に移ったんだし前から憧れていたアジャイル系イベントでの発表もScrum Fest Mikawaですることができました。ああいうイベントでの発表って勝手に超人達の集いみたいな感じで神格化してたんですけど、意外と発表できるもんだなと自信に繋がりました。

ただ反面、自分の発表内容がしょぼすぎてもっと修練や経験を積まないとなとも思いました。発表をすることを目的にするのは今回で終わりです。

来年も発表したくなるような経験や実験を重ねてイベントで伝えたいことがたくさんできるような一年にしたいです。

 

同棲をする

コロナ禍で付き合っている人とあまり会えなくなりそう、それは嫌だなと思い同棲を開始しました。

人生初同棲で一人暮らし生活が長かったため、他人と生活をともにするなんてできるんだろうかと思っていましたが意外となんとかなっていてホッとしています。

今の所の学びとして、家事はルンバや食洗機、ドラム式洗濯機などを活用し極力自動化することでお互いの家事の分担について揉めづらいという知見を得ました。

ツラみは押し付け合わずにそもそも減らす。これも問題 vs 私達の構造かもしれませんね。

 

今年は大変な一年でしたね。来年も大変かもしれませんが、別に今年も楽しかったので、来年がいくら大変でも楽しくやって行ければと思います。それでは。

 

 

CAL1(Certified Agile Leadership1)研修受けて来ました

どうも、ばやしです。1/14,15とmichel sahota氏のCertified Agile Leadership1(以下CAL1)研修を受けて来たんで、所感を書きます。

CAL1とは

2日間でリーダーシップ、組織、文化、がどう関係しハイパフォーマンスな組織を作るかを探る研修です。上級編としてCAL2もあります。

詳細は以下

https://www.jp.agilergo.com/cal-sahota-202001

https://www.scrumalliance.org/get-certified/agile-leadership/cal-1

 

研修内容

全体的な内容に関しては同じ研修を受けたsyagiさんが最速でまとめてくれたのでそちらをご参照ください。

https://qiita.com/syagi/items/bba813f610529a173aec

https://qiita.com/syagi/items/7aaf74abe546e06c01ec

 

いくつかピックアップしていきます

Doing Agile vs Being Agile

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アジャイルのプラクティスをやることとアジャイルマインドセットが身に付くのって実は全然違いますよね。アジャイルのプラクティスを実践することで最大20%ぐらいの生産性向上しますが、アジャイルのマインドになることで最大3倍生産性向上しますよって話です。

アジャイル開発の話してるのに、組織の話とか心理学の話とか歴史の話とか始める人はBeing Agileの魅力にとりつかれている人が多い気がします。私もよく飲み会でアジャイルと幸福の話を始めます。飲み会に行ってくれる人がどんどん減っていっている気がします。

 

Push vs Pull

アジャイル開発をやる際に、抵抗に合ってませんか?それは他人を説得したり強引にオススメしたりといった押し付けが産んでいるかもしれません。個人に着目して人がモチベーション高く働くことを価値とするアジャイルにおいて、そういった行為は望ましいものでしょうか。サホタ氏は、人を惹きつける、招待、共感などアジャイルな周囲の巻き込み方を提唱しています。

https://agilitrix.com/2018/12/how-to-overcome-resistance-in-your-agile-transformation-the-power-of-invitation/

 

以前、社内に対してアジャイルの普及展開活動をしていたのですが、ずっと違和感を抱えていました。「自己組織化されたチームを作るためにはチームに裁量を与えることが大事だけど、今やっていることはチームの開発プロセスへの裁量、納得感を奪っているのではないか。じゃあアジャイルの普及展開って何だ」と悩みながら普及展開活動をしていました。このGreen ListとRed Listでもやもやが晴れた気がします。

 

Agile is not the goal

アジャイルってゴールじゃないよね、我々が達成したいことの手段でしかないよね。だからまず我々が達成したビジネスゴールを考えましょう。そしてそこに対して有効な解決策としてアジャイルが挙がれば適応しましょう。もし挙がらなければアジャイルを捨て挙がった他の解決策を実践しましょう。という話。すんなり入ってきました。

 

Leaders Go First

まずリーダーから始めよ。って文字だけで書くとこれだけなんですけど、CAL1研修の全体的な思想にこのLeaders Go Firstは組み込まれているように感じました。

リーダーとはどの役職、どの役割にもいる。そして変えられるのは自分自身しかいない。そんな話を繰り返しされたため多分受講者の多くは「あー、自分がまず自分自身を変えて周りを巻き込んでいかなきゃいけないのかー」と感じたはず。

 

人によるとは思いますが、私はこのマインド変革に相当ダメージを負いました。

元々、私は組織の文化を変えようと色々取り組んでいて、上手くいっていない中「こうすれば組織は変わるよ、こんなプラクティスがあるよ」といった近道を探しに研修を受講したのです。

ですが「そんなものはない。お前が変われ(意訳)」と現実を突きつけられた後、瞑想の時間(研修中度々瞑想の時間があった)に自分自身のエゴに気がつきました。

「他人を変えたい、組織を変えたい、そのためのやり方を知りたいというのは、自分自身が変わりたくない、楽したいからなんじゃないの?」

研修受講前に会社の先輩と「本来我々が受ける研修じゃないですよねー、あー上司受けてくれないかなー」と言っていた私はなんと愚かしいのでしょう。自分自身は変化の苦痛は拒否して、他人に背負わせようとしていたのです。

2日目に「リーダーシップを発揮するにあたり阻害要因となっている自分自身の行動を振り返る(瞑想)」と言ったカリキュラムがあったのですが、そこで振り返ってみると出てくる出てくる。目を向けずに放置していた自分自身の問題点です。恐らくこれらが私がやりたい「組織の文化を変えていく」ことを阻んでいました。

まず自分自身から変わろうと思います。

 

最後に雑感

  • 英語喋れるようになりたい
  • CAL2あったら受けたい
  • 研修自体が度々瞑想が入るなどスピリチュアルな感じが強く、そこに忌避感を覚える人は合わないかも?
  • 俺は何を学びに来たんだって言ってる人もいた
  • 個人的な感覚としては今組織の中で踠いていて苦しんでいる人ほど刺さる内容かなと思いました

自分自身のエゴを見つめ直すことができた、 最高の研修でした。

色々と学びを実践していきたいと思います。 

 

2019年を振り返る

どうもばやしです。そろそろ2019年が終わりますね。自分にとっては激動の年でした。折角今年も終わるんで、振り返ってみます。

 

社内アジャイルコミュニティを作る

多分今年の一番のトピックはこれになると思います(実際に作られるたのは2018年の11月くらいなんですけど)。元々社アジャイルコーチとして色んな案件に顔を出していて、そこで他の案件でやっていてよかったことなんかを色んな案件に広めてたりしてたんですけど「あれ?これ私伝書鳩じゃない?」と気づいて、自分が関わっている凄い人達が直接交流できるような仕組み作りの一環として始めました。ナレッジの共有が主目的で始めたんですが、色んな想像していなかった効果があり、コミュニティって凄いなってなっています。みなさんもコミュニティどんどん作りましょう。一人当たりのノルマは6つです。

一番意外だったのは「何かしらの共通する思いのある人達をただ定期的に集めるだけで何か起きる」ことです。とっても楽でいいですね。

コーヒーハウスみたいな立ち位置のコミュニティとして続けていければと思っています。

コーヒーハウス

ja.wikipedia.org

 

最初は企画を自分一人でやっていたのですが、転職を考えていた時期に「今転職するとこのコミュニティ終わっちゃうなー。それは勿体ないな」と思い、興味ありそうな人に声をかけて事務局を作りました。コミュニティイベントの開催頻度も3ヶ月に一回から月一になり、自分が悩んでいる時も周りがサポートしてくれて、事務局制良いことしかないなという感じです。別に事務局じゃない時でもみんなサポートしてくれてたんですけど、事務局という形を取ることで「なんで俺が一人で悩まなきゃいけないんだ、相談しよ」って自分の中の相談のハードルが下がったことが主に効果を上げていると感じてます。

 

色んな人と出会う

今年は出会いの年でもあった気がします。NTTコミュニケーションズ岩瀬さん、アギレルゴ川口さん、それ以外にも色んな超凄い方々と出会えた年でした。自分の中の未熟な部分が出そうな時に「ちょっと待て、こんな時岩瀬さんならこんな選択をしない」とか「この場合川口さんならこんなこと言いそう」など、憑依させることで自分の能力以上を発揮することに成功していました。超感謝。これが全て成功すれば尊敬している方々のキメラとして恐ろしい能力を発揮できるはずですが、まぁまぁの確率で脳内の怠惰な自分に「よそはよそ、うちはうち」と論破されてしまうため、今の所その兆しは現れていません。

 

異動、そして転職活動をする

上述しましたが、今年は転職活動もしました(幸か不幸か転職が実現することはありませんでしたが)。転職活動をした理由としては

  • 異動でレガシーWFプロジェクトに配属された
  • 尊敬する同期や先輩がどんどん転職していく
  • 転職ってものを一度してみたかった

などの理由が挙げられます。逆に転職を辞めた理由なんですが、色々と転職活動をしてみて「今のご時世で今の自分の能力だったら雇用は保証されているな」と感じたためです。お前は何を言ってるんだ。詳しく説明すると、世の中には会社がたくさんあり別に今の会社にこだわる必要がないことに転職活動を通じて気が付かされました。そうなってくると今の会社をいつクビになっても大丈夫だな、じゃあ出世とか評価にこだわらず色んな実験をしてから辞めようという思いがムクムクと湧いてきて、ただいま絶賛実験中です。

クビにしてくれモードになってから初めての実験は「転職活動の状況を率直に伝えて配置換えをお願いしたら異動できるのか?」でしたが、実験は成功しました。皆さんも会社辞めるレベルで異動に納得していない場合は、それを伝えるといいと思います。

 

お仕事頑張ったこと 

転職活動とかコミュニティ活動とか色々しつつ、お仕事もちょっと頑張りました。一開発者として開発はやりつつ、オーストリア人と英語でコミュニケーション取りつつ、チームにアジャイルのマインドを根づかせつつ、開発プロセスやツール、アーキテクチャまで面倒見るという離れ業を繰り広げていたと思っています(全部レベルは低いけど、、、)。オーストリア人と日常から英語でコミュニケーションを取ることで自分の英語能力上がるかなって思ってたんですが上がったのはオーストリア人側のBroken Englishのヒアリング力だけでした。不覚。

 

あとはアジャイルリーダーシップサミットの事務局にちょっと関わらさせて頂いたり、社内の人材育成施策に関わらさせていただいたり、採用にも携われたりと色んなことを経験できました。まさに怒涛。

来年の振り返りでも怒涛の2020年でしたと言えるよう頑張ります。

それでは。